こんにちは!今日は「料理と数学」というちょっと意外な組み合わせの話をしてみます。
でも実は、私たちが日々の料理で何気なく使っている「レシピ」にこそ、数学のチカラが詰まっているんです。

■ 調味料の「黄金比」って知ってる?

たとえば、照り焼きのタレ。よく見る基本の比率はこうです:

醤油:みりん:砂糖 = 1:1:1
または
醤油:みりん:砂糖 = 2:2:1

これって、実は「比(ひ)」という数学の考え方です。
「1:1:1」は、それぞれ同じ量を使うという意味。「大さじ1ずつ」でも「100mlずつ」でもOKです。

量が違っても、「比」が同じなら味のバランスは変わりません。

■ 「比」は味のバランスをつくる

たとえば、こんなふうに考えられます:

調味料大さじ1大さじ2大さじ3
醤油123
みりん123
砂糖123

これ、全部「1:1:1」の比です。つまり、「甘さ:塩気:コク」のバランスがずっと同じになるということ。
人数が増えても減っても、この比率を守るだけで味は安定します。

■ 「倍量」「半量」にしても味が同じ理由

よくレシピに「この材料は2人分です」と書いてあるけど、「今日は4人分作りたい!」ってときありますよね。

そんなときは、すべての材料を同じ倍率で増やせばOKです。
これは「比例(ひれい)」という数学的な関係。
つまり、元の量 × 2倍すれば、4人分でも同じ味になるわけです。

■ じゃあ「1:2:3」ってどういう味になるの?

「1:2:3」の比率は、例えばこんなふうに使われます:

酢:砂糖:醤油=1:2:3(あるいは1:1:2)

これは甘辛さと酸味のバランスが絶妙な「黄金比」。
具体的には──

  • 酢が控えめなので酸っぱすぎない
  • 砂糖が多めなのでほんのり甘い
  • 醤油のコクが全体を引き締める

つまり、「比率の違い=味の違い」。ここにこそ数学のセンスが生きるんです!

■ 「感覚派」でも使える数学のヒント

「私は目分量派だから、数字とか使わないよ〜」という人もいますよね。
でも、目分量でも実は自然と「比」を使ってることが多いんです。

たとえば:

  • 「このしょうゆの量に対して、ちょっとだけ砂糖」
  • 「だしが多いから、塩は控えめにしよう」

これ、全部比を感覚で調整してるんですね。
だから、数学を知っていると、味の再現性が高くなるんです。

■ まとめ:おいしさの裏にある「数学の味覚」

レシピの「比」は、単なる数字の羅列じゃなくて、味の設計図なんです。
そしてそれを支えているのが、実は中学校で習った「比」と「割合」という数学の基本。

次に料理をするとき、「この比率でどうなるかな?」とちょっと意識してみてください。
きっと、今までより「味づくり」がうまくなるはずです!